清掃入札ガイド / 01

清掃業務の入札に必要な資格とは?参加前に確認したいポイント

資格は、一つ持てば完了ではありません。
「発注機関の制度」から「案件ごとの条件」へ、順に確かめます。

まず、入口を分ける

国の案件? 自治体の案件?

国の機関

全省庁統一資格など
公告が指定する資格を確認

都道府県・市区町村など

発注機関ごとの資格制度
その制度と公告を確認

国の資格を持っているだけで、自治体の案件にも参加できるとは判断できません。

同じ制度の中で照合

基本資格に、案件の条件を重ねる。

  1. 資格の範囲種類・営業品目/等級/地域/有効期間
  2. 案件の追加条件営業所の登録/実績/配置する人員
  3. 参加制限・提出条件指名停止など/証明書類/提出期限

公告と自社の通知書を並べて確認。等級が上なら参加できる、会社が近ければ地域条件を満たす、とは限りません。

「誰の資格か」も分けて見る。

会社
入札参加資格
営業所
建築物清掃業などの登録
個人
従業員の資格・講習修了

個人の資格は、営業所の登録の代わりにはなりません。資料の交付期限も先に控え、不明点は指定窓口へ。最終確認は、訂正・質問回答を含む最新資料で行います。

詳しい解説と公式資料

必要な項目を開いて確認できます。条件・例外・出典を含む本文を収録しています。

この記事の基本的な考え方

清掃入札に参加するには、まず発注機関が指定する入札参加資格を確認します。そのうえで、営業品目・等級・地域と、登録・実績・人員などの条件を自社の情報と照合します。

必要な条件は案件ごとに違います。資格を一つ持っているだけでは、参加できるかどうかは決まりません。

この記事では、最初に確認する順番と、混同しやすい資格の違いを整理します。

最初に確認するのは、この3段階
  1. どの資格制度か:国の全省庁統一資格か、自治体などが指定する資格か
  2. 自社が対象に入るか:営業品目・等級・地域・有効期間を照合
  3. 追加条件を満たせるか:登録・実績・人員・提出書類を確認

候補案件を見つけたら、資料の交付期限も先に確認してください。詳しく調べる前に、資料を受け取る手続が必要な場合があります。期限の読み方はこちら。

入札参加資格とは?発注機関ごとの参加条件を確認する

入札参加資格とは、その発注機関の入札に参加するために求められる資格です。会社の審査・登録による基本資格に加えて、案件ごとの条件が定められることがあります。

公告の「競争参加資格」「入札参加資格」などの欄に、必要な資格が記載されています。会社が保有する資格審査結果通知書などと並べて確認すると、違いを見つけやすくなります。

全省庁統一資格は、国の物品・役務調達で使われる資格

全省庁統一資格は、各省庁が物品の製造・販売やサービスの調達などで用いる共通の資格です。資格の種類や希望する競争参加地域などに応じて有効となります。調達ポータルの制度説明

一方、都道府県や市区町村などの清掃入札では、それぞれが指定する資格制度を確認します。国の資格を持っていることだけで、自治体の入札にも参加できるとは判断しないでください。

発注機関最初に見るもの
国の機関全省庁統一資格など、公告で指定された資格
自治体などその発注機関の資格制度と、公告の参加条件
営業品目・等級・地域を、一つずつ照合する

営業品目とは、資格制度の中で扱う業務の分類です。清掃案件では「建物管理等各種保守管理」が指定される例があります。ただし、名称や分類は対象の資格制度・公告で確認します。

等級:自社の区分が、指定範囲に含まれるか

等級とは、資格審査で付けられる区分です。国と自治体などでは制度や区分が異なるため、対象の資格制度の中で照合します。公告に「B又はC」とあれば、その指定に自社の等級が当てはまるかを確認します。

「Aならどの案件でも参加できる」といった読み方は避けます。対象等級や例外条件は、案件の記載に従います。

競争参加地域:資格が有効な地域を確認する

全省庁統一資格の競争参加地域とは、資格の対象となる地域区分です。案件で指定された地域が、自社の資格に含まれているかを確認します。

会社の所在地だけで判断せず、資格審査結果通知書などを見て照合しましょう。営業所の所在地を求める条件が別にある場合は、その条件も確認します。

実際の公告では、条件がまとめて書かれている

宮内庁の「令和8年度宮内庁庁舎ほか清掃業務」では、次の条件が示されました。

確認する項目この案件の記載
資格令和7・8・9年度の全省庁統一資格
種類・営業品目役務の提供等/建物管理等各種保守管理
等級B又はC
地域関東・甲信越

出典:宮内庁「令和8年度宮内庁庁舎ほか清掃業務」入札公告。条件の読み方を示す過去の例です。現在募集中の案件ではなく、すべての清掃入札に共通する条件でもありません。

建築物清掃業登録や実績は、案件の追加条件として確認する

入札参加資格とは別に、次のような条件が設けられることがあります。

  • 建築物清掃業などの登録を受けていること
  • 指定された内容・規模の業務実績があること
  • 必要な資格を持つ責任者などを配置できること
  • これらを証明する書類を提出できること

会社の入札参加資格、営業所の登録、従業員個人の資格は、それぞれ確認する対象が違います。

たとえば、個人がビルクリーニング技能士の資格を持っていても、それだけで営業所の建築物清掃業登録を受けていることにはなりません。登録制度の基本はこちら。

また、資格や実績のほかに、指名停止中でないことなどの参加制限が記載されることもあります。持っている資格だけでなく、公告の参加条件全体を読みます。

参加前チェックリスト
  • □ 発注機関が指定する資格制度を確認した
  • □ 資格の種類・営業品目が一致している
  • □ 等級・地域が指定範囲に含まれている
  • □ 資格や登録の有効期間を確認した
  • □ 登録・実績・人員の追加条件を確認した
  • □ 指名停止などの参加制限に該当しないか確認した
  • □ 必要な証明書類と、その提出期限を確認した
  • □ 訂正公告や質問回答も確認した

判断できない条件は、該当する資料名・ページ・項目を控えて、公告に記載された窓口へ指定方法で確認しましょう。質問期限が設けられている場合は、その期限にも注意します。

よくある質問

清掃会社なら、どの清掃入札にも参加できますか?

参加できるかは、案件の条件で決まります。清掃業務を行っていることに加え、指定資格・等級・地域・実績などを満たせるか確認が必要です。

資格の申請中でも参加できますか?

案件によって扱いが異なります。資格が必要となる時点や、申請中の事業者についての記載を確認してください。申請を出したことだけで参加可能とは判断できません。

次は、候補案件の条件と自社情報を並べてみる

CREATIVE BIDで清掃・ビルメンテナンスの案件を探したら、案件詳細と公式資料を開き、自社の資格・登録・実績を照合してください。情報の整理にAIを利用する場合も、参加可否の最終確認は発注機関の最新資料で行います。

参照資料:全省庁統一資格について/宮内庁「令和8年度宮内庁庁舎ほか清掃業務」入札公告